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大型車両整備士とは

大型車両(トラック・バス)は私たちの生活を支えるために、日々さまざまな場面で活躍しています。大型車両整備会社は、お客様の車が安全に運行できるように、また故障時には、いち早く使用を再開していただけるように修理や整備(定期点検・車検)を行います。

このように、大型車両整備士は日本の物流・人流といった社会インフラを支える重要な役割を担っています。

主な仕事内容

定期点検・自動車検査(車検)

トラックは法定点検の期間が乗用車よりも細かく定められており、大型車や事業用車は 3カ月と12カ月、自家用の中小型車であれば6カ月と12カ月点検が義務付けられています。また、大型車や事業用車は、どの車種(大・中・小型車)も2回目の車検から毎年受けなくてはいけません。お客様に安全、そして安心して運転していただけるように、そしてお客様の車が保安基準の項目に適合するように的確な整備を行います。

ロードサービス

日本国内を日々走り続けるトラック・バスですが、車両が故障などで止まってしまうと積み荷の到着が遅れ、私たちの生活に影響が出ます。万が一、お客様の車が運行中に故障した時にはサービスカーで現場へ駆けつけ応急修理を行うことで、いち早くお客様の車が仕事に戻れるよう、昼夜を問わず対応いたします。

必要なスキル・資格

  • 国家1級自動車整備士
  • 国家2級自動車整備士
  • 普通自動車運転免許

トヨタ神戸自動車大学校で取得可能な資格、
国家資格

卒業生紹介

日高 翔磨さん
2021年 自動車整備科卒業
(神戸日野自動車株式会社
小野支店 勤務)

タンクローリーから消防車まで。
大型車の魅力に引き込まれて大型車両整備士に。

現在は小野支店でサービスエンジニアとして車検業務を担当し、主に足回りの点検や部品交換、調整を行っています。タンクローリーやダンプカーをはじめ、消防車などのような用途が異なる車両を扱えることも大型車整備の魅力のひとつです。さまざまなシーンで社会の役に立っている「はたらくクルマ」を支えるこの仕事に、誇りを持ちながら取り組んでいます。

大型車整備士を目指したのは、トヨタ神戸自動車大学校で乗用車の構造とは全く異なるトラックの構造を学んだことがきっかけです。「大型車を知ると自動車知識がもっと拡がるのでは」と考えてどんどん学んでいくうちに、大型車両の魅力に引き込まれていきました。
トヨタ神戸自動車大学校には、経験豊富な先生がたくさんいるので、学生のうちからさまざまなことを知るきっかけに満ちていると思います。

将来的にはエンジンなどの構造も理解して、オーバーホールなどの重整備に携わり、メカニックとして経験を積んでいきたいと考えています。驚くことに走行距離100万kmを超えた状態で入庫する車両もありますので、そうした車両がこれからも走り続けられるように正しい整備とオーバーホールの技術力も培っていきたいです。安全作業を心がけ、次の車検まで安心して乗っていただけるように、整備士としての誇りを持って、これからも努力していきます。

山下 詩音さん
2022年 高度自動車科卒業
(神戸日野自動車株式会社
姫路支店 勤務)

大型車の分解整備の難しさと楽しさを実感。
いつかはダカールラリーのメカニックに

大型車ディーラーでサービスメカニックとして勤務し、人や物を運ぶために欠かせないトラックやバスなどの「はたらくクルマ」の整備を担当しています。現在は、分解整備を身につけるために、車検や故障診断を行っています。まだオーバーホールなどの重整備は部分的しか携わっていませんが、大型車整備士の仕事の醍醐味に近づいていると感じます。

高校時代は機械を扱うことが好きで、自動車整備士の存在を知りました。トヨタ神戸自動車大学校のオープンキャンパスで話を聞いた際に、実際にカーディーラーやメーカーで勤務されている方々による実際の現場を踏まえた授業があると知って進学を決めました。

大型車との出会いは、1年生の時に開催されたダカールラリーのドライバーとメカニックの方のトークショーです。車両のスペックや開発経緯、レース中の話は想像を遥かに超えていて、とても引き込まれました。以後もその想いは変わらず、2年生でディーゼルの授業を受け、本格的に大型車の道に進むことを決めました。

整備士になって何をやりたいのか。大型車との出会いは自分が目指す方向性を定めてくれました。ひとつは人のため、社会のために安全安心のサービスを提供し続けること。もうひとつはダカールラリーのメカニックとして、自分の可能性を試すことです。志を高く持ち、誰からも信頼される人材になれるよう、これからも努力し続けたいと考えています。