本文へ移動

BPエンジニアとは

自動車整備の中でも、BP(ボディ&ペイント)エンジニアの仕事は板金塗装とも言われ、主に事故などで破損した外装や骨格を元通りの品質に修理・修復する仕事となっています。事故で破損したお客様の大切なお車を安全に安心して使用していただくため車体整備の専門的な知識と技術が必要となっています。

主な仕事内容

板金作業

板金とは、事故などにより自動車の外板であるボディーが変形、ときには大きなダメージにより骨格部材(フレーム等)が潰れてしまった場合に形を元に戻す作業になります。変形した外板パネルを専用工具であるハンマーとドリーを使用し修復する方法や、変形した外板パネルにワッシャーを溶接し表面側から引き出して形を整える修復方法などがあります。
また、フレーム修正機を使用した骨格部材や外板パネルの修理の際には、車両部材を切断し交換部品を溶接するなど専門性の高い仕事です。

塗装作業

板金作業後にボディーに色付けの塗装を行う作業です。塗装前には、隣接する外装パネルの色合いに合わせる調色作業もあり知識と経験を要します。塗装の工程では、板金作業で修理できなかった歪みを修正するためのプラサフ塗装と研磨、色やツヤを与え美観を復元する上塗り工程があります。塗装は、塗装ブースで専用スプレーガンを使用し塗装し、塗料が乾燥後にはポリッシャーで磨き作業も行います。
塗装においても、品質レベルが作業者の技術に左右される専門性の高い仕事です。

必要なスキル・資格

  • 国家2級自動車整備士
  • 国家自動車車体整備士
  • 有機溶剤作業主任者資格
  • アーク溶接作業特別教育修了資格
  • 普通自動車運転免許

トヨタ神戸自動車大学校で取得可能な資格、国家資格

卒業生紹介

長田 侑矢さん
2021年 車体整備専攻科卒業
(神戸トヨペット株式会社 兵庫テクノセンター 勤務)

バックパネルの交換から、
ドアキズ修理まで試行錯誤

現在は、バックパネルと片側クォーターパネルのL字部分の交換などの大きな部分の作業から、ドア交換・ドアキズ修理などの細かい作業まで担当しています。BPエンジニアとして4年目を迎え、仕事の幅も広がってきたように感じます。
どの作業もやり方はひとつではなく、試行錯誤しながらさまざまな手法を試していかなくてはなりません。うまくいかなければどこがダメだったのかを考え、聞き、教わり、次に活かせるように覚えていきます。少しずつでも成長していけることに、やりがいを感じています。これからもいろいろな作業にチャレンジしていきたいです。

トヨタ神戸自動車大学校で資格を取得できたことは、現在とても役立っています。資格そのものだけでなく、取得のために勉強した知識が現場で役に立つことも少なくありません。ベースとなる知識があるので、現場でも吸収が早いのではと感じています。トヨタ神戸自動車大学校では、いろいろなクルマ好きとの出会いがあるので、とても楽しいと思います。