
ナビゲーター 長澤 哲也 先生
「世界トップレベルの低燃費を誇るハイブリッドカー、プリウス。2017年2月に発売された新型プリウスPHVは、次世代のクルマであることがひと目でわかるデザインで大きな話題となりました。トヨタ神戸自動車大学校では、この新型プリウスPHVを教材車として用意しているんです!
流れるような外観で特に印象的なのが、真ん中に溝を持つ独特な形状をしたリアガラス。今回は、このリアガラスを中心に新型プリウスPHVのデザインにこめられたトヨタの想いを探ってみたいと思います!」
大胆な変貌を遂げたプリウスPHV
1997年の終わりに、世界で初めて量産型ハイブリッドカー「プリウス」を発売したトヨタ。未来を見据えた独自のクルマづくりは、この20年の間にもさらなる進化を遂げています。
今年2017年2月に発表された新型プリウスPHV(プラグインハイブリッドモデル)は、デザイン面でも従来のプリウスとは一線を画した、エモーショナルでユニークなデザインで大きな話題を呼びました。
「全身で、未来と向き合いました。」
環境性能、スムーズな走行、安全性能、乗り心地……。さまざまな観点からクルマの魅力を説くことができますが、その中でも外観デザインは「このクルマに乗りたい!」と思わせる最初のインパクトになります。
新型プリウスPHVのデザイン的な特徴は、疾走感のあるシルエットと、切れ長の4眼ヘッドランプを持つ凛々しい表情。しかし実は、後ろ姿も相当カッコイイんです!
リアウインドウに前代未聞な特殊ガラスが採用されたことで、波打つような独特のフォルムを実現。新作発表会のレポート記事でも大々的に取り上げられました。
印象的なダブルバブルウインドウ
センターに溝があり左右に2つの膨らみを持つ「ダブルバブルウインドウ」は日本板硝子株式会社製。高度なシミュレーション技術を駆使した型の設計と、独自開発のリアガラス用プレス設備で培ってきた経験があってこそ、製造が可能な特殊ガラスだといいます。
「この形状によりキャビン側面の気流がリアガラスに吸い寄せられ、空気抵抗を減らし、空力特性の向上に貢献しています。」(日本板硝子株式会社 ウェブサイトより)
波打つダブルバブルウインドウは、まさに近未来のイメージ。高い機能性とスタイルを併せ持つ特殊素材が、プリウスPHVに次世代のクルマとしての説得力を与えています。
ナビゲーター 長澤 哲也 先生
「先代プリウスPHVから一新、通常のプリウスともまったく異なる姿をアピールした新型プリウスPHVのデザインコンセプトは、“先進機能が人の記憶や直感でわかり、ひと目でその存在を認識できるエモーショナルでユニークなデザインの追求”。それを全身で体現しているのが、この印象的なリアビューです。未来を見据えたクルマづくりをしているトヨタならではのこだわりといえるでしょう」
トヨタデザインという説得力
新型プリウスPHVに「これまでとは違うクルマ」という印象を与えている、トヨタデザイン。新型プリウスPHVのリアガラスにまでおよぶデザインのこだわりは、そのクルマが誇る高い機能性をアピールするとともに、「このクルマに乗りたい」と思わせることに成功しています。このように、人の心を動かす「ワクワク・ドキドキ」を刺激することが、クルマのデザインには重要です。
トヨタが考えるデザインは、以下のような哲学に基づいています。
「デザインの役割は、単にかっこいいだけではなく、環境や安全などの社会的配慮や責務を満足させながら、新たな価値を創造し、その背景にある考え方やそこから生まれるメッセージ、独創性を表現することが重要と考えています。」(トヨタ自動車 ウェブサイトより)
常に「もっといいクルマ」の実現を目指しているトヨタのクルマづくり精神。これからも、乗る人をワクワクさせる先進的なデザインが生み出されていくことでしょう。
なんと、トヨタ神戸自動車大学校では、この新型プリウスPHVを教材車として用意しています。「トヨタデザイン」の魅力を、間近で見て、直接触れて、感じてもらうことができます。
また、当校ではトヨタのさまざまな車種を教材車として用意しています。約200台もの教材車に接しながらトヨタデザインの豊かさに触れてくださいね!